この記事では、ドラマ『海のはじまり』のネタバレや考察と感想を最終回まで紹介します。
目黒蓮さんと『silent』の脚本家である生方美久さんのタッグということもあり、最終回の結末がわかるラストまで目が離せません!
直ぐに読みたい!という人はこちらからジャンプしてくださいね♪
ドラマ【海のはじまり】
『海のはじまり』は、人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか。この時代だからこそ伝えたい“親子の愛”を通して描かれる“家族”の物語です。
夏は自分に7年間生きていた子供がいること、その子がどのような人生を送ってきたかも知らなかったという事実に直面します。彼女の人生に突然現れた海との関係、そして亡くなった女性とその娘との母子関係など、物語に登場する人物たちの間で展開される親子の絆をリアルかつ繊細に描き出しています。
【海のはじまり】1話ネタバレ(考察・感想)
東京の印刷会社に勤務する月岡夏(目黒蓮)には、化粧品メーカーで働く百瀬弥生(有村架純)という恋人がいる。2人は平凡だが、幸せな日々を送っていた。ある日、夏のアパートで夏休みの予定を合わそうと話していると夏のスマートフォンに着信が。応対した夏の表情がこわばる。
翌朝、夏は実家へ。突然の訪問に、朝食中の父、和哉、母のゆき子、弟の大和(木戸大聖)は何事かと思うも、多くを語らない夏の雰囲気に事情を察する。自室で喪服を出していた夏に、和哉は黒いネクタイを差し出す。
葬儀場に来た夏は、“故 南雲 水季 儀 葬儀式場”と書かれた案内板の前で立ち止まる。大学時代の友人、真山純希が「何年ぶり?」と声をかけてきた。「8年ぶり」と答える夏。亡くなった水季(古川琴音)は、夏が大学時代に交際していたかつての恋人だった。
夏は焼香の列で、水季の母・朱音(大竹しのぶ)、父・翔平ら親族に挨拶をした際、一緒にいる女の子に目をとめる。その女の子が水季の子供だと知り、驚く夏。
夏が葬儀場のロビーにいると、先ほどの女の子が津野晴明(池松壮亮)と会場から出てきた。夏は女の子に話しかける。女の子は海(泉谷星奈)と名乗り、6歳だと夏に告げた。夏は、水季との記憶に思いを馳せ…。
海のはじまり公式サイト
ネタバレ①水季の葬儀と、女の子との出会い
月岡夏、28歳。都内の印刷会社に勤務し、化粧品メーカーで働く年上の百瀬弥生と付き合っています。
夏と弥生が、夏休みを合わせて旅行に行こうと話していると、夏に電話が掛かってきました。夏は動揺を隠せない様子。その電話は、大学時代の同級生である南雲水季が亡くなったことを知らせるものでした。
夏は実家に喪服を取りに行き、水季の葬儀会場へ向かいます。夏は会場の中で、水季の父・翔平、母・朱音の他に、小さな女の子を見つけます。夏は何故か、その女の子が気になりました。
会場の外で夏が水季のことを思い出していると、水季の同僚・津野清明と女の子が出てきました。女の子の名前は海。海は水季の子供でした。
水季の親戚が海は「可哀想だ。」と言いながら側を通り過ぎるのを見ていた夏は、水季が悲しまないようにイヤホンを渡し、スマホに残っていた水季の動画を見せます。
ネタバレ②夏と水季の学生時代
夏と水季は大学時代に付き合っていました。2人の出会いは新歓コンパの会場になっていた居酒屋。夏が、一人でスマホゲームをしていた水季に話しかけたことがきっかけでした。
夏は他人に合わせ、主体性がない性格でしたが、水季は他人に合わせるのが苦手で、自分を貫く性格。2人は性格が真反対であったものの、その反対さが居心地の良さに変わり、いつしか付き合うようになります。
夏と水季の交際は順調でしたが、ある日突然、水季は夏に、人工妊娠中絶の同意書へのサインを求めます。夏は水季が一人で悩んでいたことを知り、謝り続けました。その時、水季はすでに出産しないと決めていたのです。
夏は、これからも二人で過ごしていくと信じていました。ところが、水季は夏に相談もなく大学を辞め、電話で夏に別れを告げます。一度決めたことを絶対に曲げない水季に、夏は別れを受け入れるしかありませんでした。
ネタバレ③夏が海の父親
清明は、海と話している夏が、月岡夏だと知ると、態度を一変させ、急に冷たくなります。清明は朱音に、夏が葬儀に来ていたことを伝えました。
夏が葬儀会場を後にしようとすると、朱音が海の手を引いて、夏を追いかけてきます。朱音が夏に差し出した1枚の紙。それは、水季が夏にサインを求めた、あの同意書だったのです。
海は、夏と水季の子供でした。夏は水季が一人で出産していたことを知ります。夏が動揺したままアパートに帰ると、弥生が玄関先で待っていました。今の夏には、側にいてくれる弥生の存在が、ありがたく感じられました。
翌朝、夏は実家に喪服を置いて、アパートに戻ると、誰かが訪ねて来ます。なんと、海が一人で夏に会いに来たのです。海は夏に水季が映る動画を見せてから、夏に葬式の日に見せてもらった動画が見たいと言います。
海は夏が自分のパパだと知っていました。
1話の考察
『海のはじまり』というタイトルの意味
このドラマは、水季と海が海岸を歩きながら、海の始まりについて話しているシーンからスタートしました。
主役である夏の映像から始まると思っていたので、水季と海しか映っていなかったことに意味があるように感じました。しかも、海が水季に「海の始まりは?」と聞いていて、冒頭からタイトルに触れられていたのが衝撃でした。
第1話の最後に、海が夏に「夏のパパはいつ始まるの?」と聞いていて、ここでも「始まり」という言葉が出てきました。“はじまり”がキーワードになっていて、第2話以降、夏や海、弥生のそれぞれに何らかの始まりが訪れると予想します。
7年間が少しずつ明らかになる?
第1話では、水季は亡くなってしまいますが、夏は水季が残した海と会うことができました。夏はまだ動揺していますが、夏は海と水季が重なり、海への思いが強くなり、海の父親を引き受けるのだと思います。
夏は海によって、徐々に父親としての自覚を持ち、不器用ながらも親子になっていくと予想します。夏は、海が生まれてからの7年間は空白のままですが、この7年間は水季がいつか夏に伝わるように、様々な形で残してくれているのではないでしょうか。
海が夏のアパートを知っていた理由
自分を持っていて、意志を貫く水季は海を一人で産み、自分の力だけで育てると決めていたはずです。
でも、水季は病気になり、自分がいなくなった後の海を心から心配していたと思います。
だから、海を連れて何度も夏のアパートの近くまで足を運び、海が一人でも夏に会いに行けるようにしていたのかもしれません。水季は海に、海のこれからの居場所を教えてくれた気がします。
水季は夏を信じていて、夏なら海が自分の子供だと気づくと思っていたのではないでしょうか。
1話の感想
第1話から号泣
目黒蓮さんが月9で初主演を務められ、しかも、Silentスタッフが制作すると聞き、これは涙なしには見られないだろうと予想していました!やはり、いや、思っていた以上に、涙、涙、涙の連続でした。目黒さん演じる夏が涙を流すシーンでは、必ずもらい泣きをしてしまいました。
水季は出産を諦めても、夏とのクリスマスを楽しみにしていたのに、なぜ突然別れを切り出したのかが気になりました。でも、水季が夏に、「夏よりもずっと一緒に居たい人ができた。」と伝えた時、水季は夏の子供を産むと決心していたのだと分かりました。
水季はあの電話で夏への優しさから強さを見せていましたが、本当は夏に出産したいと伝えたかったようにも感じました。涙を隠しながら中絶の書類を出した水季や、別れを告げた水季にも、涙が止まりませんでした。
元恋人の動画を残す!?
弥生という素敵な恋人が居ながら、水季との思い出を消せずにいた夏を見て、正直、それはないだろ!と思ってしまいました。もし、それを弥生が見つけたらと思うと、弥生の複雑さにたまらない気持ちになります。
でも、夏が海に水季の動画を見せたシーンから、徐々に思い出を残していたことが、このドラマの重要なポイントになっているような気がしました。
特に、第1話のラストで、海は夏に、弥生が「夏は私のもの」と話す動画を見せ、夏は海に、弥生が「海、大好き」と叫ぶ動画を見せたところは、震えました!この2つの何気ない動画に、夏と海が親子になれる大切なつながりがあったのだと感じました。
【海のはじまり】2話ネタバレ(考察・感想)
第2話 7月8日 放送
大学生時代の恋人・南雲水季(古川琴音)の葬儀で、水季の母・朱音(大竹しのぶ)から、海(泉谷星奈)が自分の娘だと知らされた月岡夏(目黒蓮)。そんな夏のアパートに、海が突然1人で訪ねて来た。驚く夏に、海は、「夏くんのパパ、いつ始まるの?」と質問する。その問いかけに上手く答えることが出来ない夏。とにかく海を家に帰さなければいけないと思った夏は、朱音に連絡をし、迎えに来てもらうことになる。
部屋の中を縦横無尽に飛び回る海を前に夏が戸惑っていると、恋人の百瀬弥生(有村架純)から電話が。しばらくしてアパートにやって来た弥生は、海を見て少し驚くが、お迎えが来るまでの間、遊び相手をしてあげることに。その後、朱音が海を連れて帰ったあとのアパートで、弥生は夏に海との関係を尋ねる。それに対し夏は、海が自分の娘であること、その事実を水季の葬儀で初めて知ったということを正直に告げた。その話を聞き、動揺を隠せない弥生に、海のことをちゃんと考えようと思うと答える夏だったが…。
海のはじまり公式サイト
ネタバレ①夏の迷い
夏は海に、「夏のパパはいつ始まるのか」と聞かれても、答えられませんでした。
夏は朱音が心配していると思い、今日のところは海を家に帰すために、朱音に連絡します。
そこに弥生からも連絡があり、弥生が夏のアパートを訪ねてきました。
弥生は海を見て驚きますが、前日の水季の葬儀に関係があると察します。
海は嬉しそうに夏の家で遊び、弥生が相手をしました。
朱音が来て、海を連れて帰りました。
海が帰ってから、夏は弥生と改めて話します。
夏は弥生に、水季の葬儀で海の存在を初めて知ったのを打ち明けました。
弥生は海が夏の子供だと聞き、動揺します。
弥生は夏に、認知するのかを聞きました。
夏は自分が海の父親になることは、まだ想像できずにいました。
ネタバレ②海の寂しさと弥生の秘密
家に帰った海は、鳩サブレーを食べていました。
鳩サブレーは水季の好物で、海は夏も鳩サブレーが好きなのかと気になります。
海は鳩サブレーを持って、一人で夏に会いに行こうとします。
そんな海を朱音が止めました。
朱音は海が夏に会いたいと思っているのを知り、ある日、夏を呼び出します。
夏は海が会いたがっていると聞いても、すぐには会えませんでした。
海は、水季と海だけで、夏のいない絵を夏に見せたことで、夏が怒り、海に会ってくれないと思っていました。
夏が海に会えなかったのは、弥生に夏が水季の妊娠を知っていたことをまだ話せずにいたからでした。
夏は改めて、弥生に水季が中絶したと思っていたと打ち明けます。
でも、夏は、海が生きていたことを知り、ホッとしていました。
そんな夏の言葉を聞き、弥生はトイレに逃げ込み、涙を流します。
実は、弥生にはかつての恋人との間に赤ちゃんができたものの、下ろしていた過去があったのです。
ネタバレ③海に会いに行く夏
夏が海に会いに行く決意をした日、弥生は自分が下ろしてしまった赤ちゃんの位牌に手を合わせます。
それから弥生は、夏に、自分が海の母親になる選択肢も頭に入れておいて欲しいと伝えました。
夏は水季が好きだった鳩サブレーを持って、海のいる水季の実家へと向かいます。
鳩サブレーを出した夏を見て、朱音はどこか嬉しくて、思わず笑ってしまいました。
夏は水季が大学の講義中に鳩サブレーを食べて、夏にもくれた懐かしい記憶を思い出します。
夏が朱音と話していると、海が帰ってきました。
海は夏を見るなり飛びつき、話を聞いて欲しいと繰り返し伝えます。
夏の顔には、自然と笑みが浮かんでいました。
2話放送終了、記事を更新させて頂きます!
2話の考察
夏のパパはいつ始まるのか?
夏は、まだ自分が海の父親になるというイメージは全く浮かんでいないのが分かりました。
でも、海が生きていてくれてホッとしたという本音が聞けて、夏の中で、少しずつ何かが変わり始めているように感じます。
夏は徐々に父親としての自覚が芽生えてくると予想しています。
ところどころで、水季との思い出を考えているのを見ると、もちろん、夏は海を認知するのではないかと思います。
夏のパパは、もう始まっている気がします。
弥生の本心は?
夏から全てを打ち明けられた弥生は、静かで、良き理解者のように見えました。
ただ、弥生にも妊娠し、中絶した過去があり、その罪悪感や自分の子供への償いから、海の母親になる覚悟を決めたのかなと感じました。
弥生が夏に電話で、海の母親になる選択肢を伝えた後の表情が、全く穏やかではなかったからです。
弥生は全部を受け止めて、夏や海のために母親になるというわけではないことから、朱音と対立すると予想します。
2話の感想
夏はパパでしょ!
夏は海の父親であることは変わらないのに、あまりにも海に冷たすぎる気がします。
もちろん、海の存在を知ったばかりで動揺する気持ちは分かりますが、母親を亡くした海が今頼れるのは、夏しかいないことに気づいて欲しいです。
夏が朱音に、どうして海が自分に会いたがっているのかと言ったのは、さすがに無神経過ぎると感じました。
その時の朱音は、笑っているのに、目が笑っておらず、朱音が夏に怒るのも無理はありません。
鳩サブレー
まさかの鳩サブレーに驚きました!鳩サブレーが好きな水季と海を見て、やっぱり親子なんだなと感じました。
しかも、夏まで鳩サブレーを手土産に選んできて、夏と水季と海が一緒に暮らせたら、どんなに良かったのだろうと考えてしまいました。
朱音が夏に対して、少しだけ歩み寄れた場面でもあった気がします。
水季が大学の講義中に鳩サブレーを突然食べ始め、夏に選ばせるという思い出のシーンは、第2話の中でとても微笑ましくて、思わず笑ってしまう部分でした。
鳩サブレーは確かに、自分で買うよりも、誰かにもらうもののイメージがありますよね。
弥生の秘密が、まさかの対比
いつもは静かな弥生が、水季の中絶を聞いて、珍しく激しく動揺した気がしました。弥生が優しい人だからなのかと思いましたが、まさか弥生自身に赤ちゃんを諦めた過去があったとは衝撃でした。
中絶を決意しながら出産した水季と、中絶を決意し罪悪感を抱えて生きる弥生。夏の恋人2人が、まさか中絶をめぐって対比して描かれるとは思いもしませんでした。
だからこそ、弥生が海に抱く感情は複雑で、心から海の母親になれるのかは、疑問に感じてしまいます。
【海のはじまり】3話ネタバレ(考察・感想)
第3話 7月15日 放送
月岡夏(目黒蓮)は恋人の百瀬弥生(有村架純)に、自分に娘がいたことを話した。そして、南雲水季(古川琴音)と別れた時のこと、彼女が海(泉谷星奈)を産み育てていたことは知らなかったが、妊娠したことは知っており、堕ろしたと思っていたことも正直に伝えた。夏の話を聞いた弥生は、自分の過去に思いを馳せる。夏に言えずにいる自分の過去。その記憶を胸に秘めたまま、弥生は、夏が父親になるのであれば自分が母親になることも選択肢に入れて欲しいと夏に告げるのだった。
南雲家に行った夏は、そこで海と再会する。夏が会いに来てくれたことが嬉しい海は、大喜びして、はしゃぎすぎて疲れ果て眠ってしまう。朱音(大竹しのぶ)は、海が起きたときにいてくれたら喜ぶからと言って、夏に夕食を食べていくよう促す。準備を手伝う夏に、水季に対する思いを語る朱音。
夏から電話を受けた母・ゆき子(西田尚美)は、和哉(林泰文)と大和(木戸大聖)に夏から家族全員に話があると言われたことを告げる。弥生との結婚報告ではないかと盛り上がる月岡家。
一方、休日を海と一緒に過ごすことになった夏は、弥生を連れて南雲家を訪れる。一緒に来た弥生を見て、複雑な思いを抱く朱音。海の希望で水季が働いていた図書館に行くことになった三人は、そこで津野(池松壮亮)と会い…。
海のはじまり公式サイト
ネタバレ①海の誕生日
海は夏に会えたことが嬉しくて、学校での話を一生懸命に夏に聞かせます。
でも、海ははしゃぎすぎて寝てしまいました。
夏は帰ろうとしますが、朱音は海が起きた時に夏が居てくれれば喜ぶからと、夜ご飯を勧めます。
夏は夜ご飯の準備を手伝いながら、朱音が話す水季への思いを聞いていました。
海は、海の日に誕生日を迎えました。
夏は弥生と共に、海と過ごすために、水季の実家へ行きます。
朱音は弥生を見て、複雑な心境になっていました。
朱音は弥生が母親になろうとしているのを感じていたのです。
海、夏、弥生は手を繋いで3人で歩き、弥生は家族になれたような気がしました。
3人は、水季が働いていた図書館へ向かいます。
ネタバレ②朱音の複雑さと弥生の疎外感
夏は図書館で、津野に会いました。
津野は、夏が海の父親になろうとしているように感じ、疎外感を覚えていました。
ただ、津野は夏が海の父親になるのかどうか、覚悟が見えず、ついキツく接してしまいます。
津野は夏に、水季が母子手帳に様々な思いを書き留めていたことを教えました。
夏は早速、水季の母子手帳を開きます。
そこに、弥生といたはずの海がやって来て、夏に母子手帳を読み聞かせて欲しいとねだります。
夏と海が楽しそうに笑っているのを見て、弥生は疎外感を感じました。
夏と弥生は、海を送り届けます。
弥生が朱音に「楽しかった。」と伝えると、朱音は複雑な思いを吐き出しました。
朱音が弥生に、「子供を産んだことがないでしょ?」とキツく言います。
ネタバレ③海の本心
ある日、海は朱音に連れられて、夏のアパートに来ました。
そこには弥生もいます。
夏は、母親を亡くしたのに、涙一つ見せない海が気になっていました。
夏は海に、「寂しくないのか?無理しなくて良い。」と、突然言い出します。
弥生が一生懸命に海をなだめていると、海はとうとう涙をこぼします。
弥生は海にハンカチを差し出しますが、海は夏にしがみつきました。
その後も、夏は時間を見つけては、少しずつ海に会うようになりました。
夏は海と、海岸にやって来ました。
そこで、夏は海に「パパを始めて欲しいの?」と聞きます。
海は、夏がいなくならないのであれば、夏がパパを始めなくても良いと返しました。
3話の考察
海の本当の気持ちは?
第1話の時には、海は夏のパパはいつ始まるの?と聞いていたのに、第3話では、夏のパパは望みませんでした。
でも、本当は、海は夏にパパとして自分の側にいて欲しいと思っていたはずです。
それなのに、夏にパパを始めなくて良いと話していました。
海は、夏が弥生と過ごしていることや、朱音が面倒をみてくれていることから、夏と2人でいたいと言えずにいるような気がします。
弥生はどうする?
弥生は海の母親になるのを、少し躊躇い始めた気がします。
弥生は母親になるつもりで、まずは海との距離を縮めようと、誕生日に一緒について行ったのだと思います。
ただ、弥生が思っているほど、現実は甘くなく、海も朱音も、弥生を母親とは全く見ていないのが伝わったようでした。
もしかしたら、弥生は、夏の元を一度は離れるのではないでしょうか。
津野の動向
津野は、夏の態度が曖昧であったり、夏が迷ったりしている時に、キツイながらも、必ず夏に気づきを与えてくれる存在になっていますね。
津野は、水季とは付き合っていないとキッパリ言い切りましたが、津野は水季のことが好きだったのかなと感じます。
しかも、海にとっての自分は、水季がいない間に面倒をみる人と考えていて、それがますます切なさを表していました。
これからも、津野は微妙な立場ながらも、水季のために夏に的確なアドバイスをしてくれると予想します。
3話の感想
まずは、夏と海の時間なのでは?
夏は、もう少し海との時間を大切にした方が良いような気がします。
海は水季を失ったばかりで、その寂しさを素直に出せない状態でいるのに、突然弥生が母親のような立場でついてくれば、夏に甘えることすらできないと思います。
夏は弥生に気を遣って、弥生を海に会わせていますが、まずは夏が海とどう向き合うのかをちゃんと考えることから始めて欲しいです。
朱音の複雑さは分かる
第3話の弥生は、やや暴走していた気がします。弥生は、自分が母親になると決心して、自分にできることを一つずつこなしているように見えました。
ただ、弥生が海に入り込もうとすればするほど、から回っていて、それが、「楽しかった。」の一言に表れていたのかもしれません。
朱音は水季の母親で、やっと産まれた娘だったことと、水季が母親にやっとなれたのに、すぐに海と離ればなれになってしまったこと、その色んな思いから、弥生の一言が許せなかったのだと感じました。
親子になりつつある
第3話の回想シーンで、水季が「すくすく」成長していると海に話していたのが、夏に父親としての自覚を芽生えさせるきっかけになっていたと思います。
夏が海を抱き締めて水季に思いを馳せて一緒に泣くシーンや、ラストの海岸のシーンは、今までで一番夏が父親らしく見えました。
夏は、海が寂しさをちゃんと出せずにいるのに気づいていて、弥生がいくら止めても、引き下がりませんでした。
そんな夏を見て、夏の中で父親になろうという思いが強くなっているように感じました。
各話の冒頭の水季と海の回想シーンは、その回のテーマや気づきになっているようで、毎回冒頭から目が離せませんね。
【海のはじまり】4話ネタバレ(考察・感想)
第4話 7月22日 放送
月岡夏(目黒蓮)は、水季(古川琴音)亡き後も気丈に振る舞う海(泉谷星奈)を心配し、「元気なふりをしなくていい」と悲しみの感情を吐き出させる。感情があふれた海は、黙って夏にしがみつき泣き続ける。夏は海を初めて抱きしめ返し、彼もまた静かに涙を流すのだった。日が変わり、海岸へ遊びに来た夏と海。カメラでシャッターを切りながらはしゃぐ2人だったが、ふと夏は「パパになってほしいってこと?」と海に聞く。海は「パパやらなくていいよ」と答える。「でも、いなくならないで」と、海は夏に思いを告げる。そんな海に、「一緒にいる」と夏は答えた。
楽しそうな2人の様子を眺めていた朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重剛)は、亡き娘に思いを馳せ、「水季が生きていてくれたらな…」と涙ぐむ。
南雲家に帰った海は、津野晴明(池松壮亮)に電話し、海岸で夏と遊んだことをうれしそうに報告する。そして「なんで前みたいにいっぱい会えないの?」と尋ねると、津野は、「海ちゃんのパパじゃないからかな…」と心の声を吐露した。
海のはじまり公式サイト
ネタバレ①水季が出産を決めたとき
夏と海は、海岸で楽しそうに笑いながらはしゃいでいました。
朱音と翔平は、そんな2人を見ながら水季のことを思い出し、涙ぐみます。
水季は妊娠した時に、朱音と翔平に「産まないつもりだ。」と話しました。
でも、朱音は自らがやっと水季を授かっていた過去から、納得できませんでした。
水季は、自分が産まないと決めたのに、朱音に反対されたことで、朱音の子どもが水季で可哀想だと、つい口にしてしまいましす。
水季と朱音がギクシャクしている中、翔平は水季が、子どもが夏に似るなら産みたいと思っていることを知ります。
そして、水季は産む決心をして、夏にあの別れの電話をかけました。
ネタバレ②弥生の罪悪感
夏は海に会いに行った後、弥生のマンションに向かいました。
夏は弥生に、海と一緒にいる時間を増やすと決めたことを打ち明けます。
弥生は夏に、海の父親になるのかと聞きました。
弥生は夏に結論を迫り、夏はどこか焦っている弥生が気になります。
夏が帰った後、弥生は自分の過去を思い出しました。
弥生が当時の彼に、妊娠3ヶ月であることを打ち明けると、彼は堕ろす前提で話を進めたのです。
その後、弥生は母親にも妊娠を伝えますが、母親は「彼が堕ろせと言うなら、そうすれば良い。」と一言。
弥生は一人で中絶手術を行い、その日から赤ちゃんを産まなかった罪悪感だけが残っていました。
また別の日に、弥生はついに夏に、「赤ちゃんを殺した過去がある。」と打ち明けました。
そして、その罪悪感を少しでもなくしたくて、海の母親になろうとしている自分がいることも伝えます。
ネタバレ③夏と弥生の仲直り
弥生は、自分の過去を打ち明けてから、夏と距離を置いていました。
海は、弥生が夏と一緒に会いに来なくなったのを気にしていました。
海は、弥生が自分の本当の母親ではないから会ってくれないと、考えるようになります。
海は夏と会った日の夜に、弥生に電話をします。
海と話しながら弥生は、少しずつ自分の罪悪感と夏を好きな気持ちとを、分けて考えられるようになっていきました。
夏と海が公園で会っていると、弥生がやって来ます。
海が友達と遊んでいる中、夏と弥生は笑って話せるまでに戻りました。
弥生は夏が自分と一緒に迷ってくれる人で良かったと感じました。
それから弥生は、水季の実家に行き、水季に手を合わせました。
弥生が帰った後、朱音は夏に、夏の夏休みに水季の実家で、海と生活してみることを提案します。
4話の考察
弥生はママになる?
弥生はついに自分の過去を夏に打ち明けることができました。
今までの弥生は、赤ちゃんを産まなかった自分を責め続け、その罪悪感から早く母親になろうとしていました。
夏に全てを話し、自分の考えが間違っていたことに気づき、これからの弥生は海を第一に考えられるようになるのかなと思います。
弥生は海の母親になるのかどうか、真剣に悩むと予想します。
でも、最後は夏と弥生で、海を転校させない選択をして、海を育てていくような気がします。
弥生のブレンドコーヒー
第4話では、弥生がブレンドコーヒーを注文する場面が2回出てきました。
一度目のブレンドコーヒーは、弥生がかつての彼から、赤ちゃんを産まない方向で話を進められた直後で、二度目のブレンドコーヒーは、夏に過去を打ち明けるタイミングでした。
弥生にとってのブレンドコーヒーは、弥生が何かを決断して、前に進むときの決意の表れなのかなと感じました。
ただ、一度目のブレンドコーヒーは、赤ちゃんを産まない悲しい決断であったものの、二度目のブレンドコーヒーは、夏に全てを打ち明けて、悲しみから動き出そうとする前向きな決断であったように思います。
4話の感想
水季の決断まで
第4話では、赤ちゃんを産まなかった弥生と、赤ちゃんを産んだ水季、それぞれが決断を下すまでが、上手く対比されて描かれていました。
水季が朱音とぶつかった時の朱音の寂しそうな表情に、何とも言えない辛い気持ちになりました。
でも、翔平がいてくれたからこそ、水季も朱音も壊れずに、水季は海を産む決断ができたように思います。
翔平は水季の気持ちも、朱音の気持ちも理解した上で、変わらない優しさとお茶目さで、2人をつないでいた気がします。
水季が夏に別れを告げたあの電話の真相も描かれていましたね。
赤ちゃんの名前を“海”と決めたのは、あの電話の時だったのですね。
選択肢のなかった弥生
弥生は自分で色々考えて、赤ちゃんよりも仕事を選んだのだと思っていました。
でも、弥生は、産むことが許されない環境で選択を迫られていたのを知り、すごく辛い気持ちになりました。
本当は、弥生は赤ちゃんを産んで、仕事と両立させながら育てていくつもりだったのではないでしょうか。
かつての彼や母親にも、一緒に喜んだり、迷ったりして欲しかったのだと思います。
弥生が中絶手術をした日に、シャワーを浴びて泣いていたシーンは、忘れられないくらい強烈で、悲しいものがありました。
朱音の変化
朱音にも、少しずつ変化が出てきたように感じました。
これまでの朱音は、海の母親になろうとしている弥生を、受け入れたくない気持ちでいました。
でも、弥生が水季に手を合わせた後、弥生は優しい人だと夏に話していましたね。
弥生への印象が、少しだけ変わりつつある気がします。
朱音には、海と離れる生活はまだまだ想像できないと思いますが、弥生を海の母親として認めようとしている自分もいることに、気づいているのかもしれませんね。
【海のはじまり】5話ネタバレ(考察・感想)
第5話 7月29日 放送
8月に1週間の夏季休暇を取れることになった月岡夏(目黒蓮)は、南雲朱音(大竹しのぶ)に海(泉谷星奈)とどこか出かけられたら、と尋ねる。朱音は、海ではなく百瀬弥生(有村架純)とどこかへ行った方が良いのではないかと返すが、夏は弥生から「海ちゃんとの時間に」と言われたことを伝える。すると朱音は、それなら1週間、南雲家に住んでみたらどうかと提案する。
夏が泊まりに来ると知った海は大喜びし、「ずっと住んでいいよ!」と夏にくっつく。そんな折、朱音は夏の両親に挨拶しなくてはと口にするが、まだ海の話を家族に伝えていない夏は口ごもる。朱音はため息をつき、「さっさと話しなさいよ」と夏をせっつく。言い訳がましい夏と、口うるさく説教する朱音。そんな2人の様子を見ていた海は「ママみたい」とクスクスと笑う。
アパートに帰った夏は、弥生に「1週間南雲家に泊まることになった」と伝える。そして、7歳の女の子は自分で髪をしばれるのか、と弥生に聞く。弥生は「練習する?」とニヤニヤして自分の髪をほどく。三つ編みの練習をする夏を横目に、弥生はふと、自分の母親に髪を結んでもらった幼少期の記憶を口にする。そして、自分の親に会わせていないことを夏にわびる。弥生は家族のことを「嫌いなの」と言って…。
ネタバレ①海と暮らす準備と外野の気持ち
夏は朱音から、夏休みの一週間を海と南雲家で暮らしてみることを提案されます。
朱音は夏の両親に挨拶しようとしていましたが、夏はまだ両親に海のことを話せないままでした。
そんな夏を見て、朱音は夏に喝を入れます。
夏と朱音は、親子のように口喧嘩を始め、海は2人を見て思わず笑い出しました。
夏と朱音のやり取りが、水季と朱音のやり取りに似ていたのです。
海が転校するのか、しないのか悩んでいる頃、夏は弥生に教えてもらいながら、髪を結ぶ練習をしていました。
弥生はかつて母親に荒っぽく髪を結ばれていたのを思い出し、やっぱり家族を好きにはなれないと感じていました。
一方で、津野は海との距離が遠くなり、自分は内野から外野になってしまったように感じていました。
水季が元気だった頃、水季と海を支えてきたのは津野だったのです。
ネタバレ②夏の家族と海の対面
夏はついに、海のことを話すために実家へと戻りました。
夏の母親・ゆき子、父親・和哉、弟・大和は、弥生との結婚報告だとばかり考えていて、テーブルに豪華な料理を並べながら、すっかりお祝いムードでした。
夏は言い出しにくい状況の中、自分には子どもがいて、弥生との子どもではなく、大学時代の彼女との子どもだと明かしました。
夏の家族が衝撃の告白に動揺を隠せない中、ゆき子は、大学時代の出来事を隠していた夏に怒ります。
ゆき子は自分の考えを伝えた後、作ったコロッケを食べながら、海に会いたいと話しました。
その夜、ゆき子は夏に、離婚して夏と2人でいた頃が一番大変だったと教えます。
そして、水季を支えた人の話は必ず助けになると伝えました。
また別の日。
夏は海を連れて、実家にやって来ました。
ネタバレ③夏と海の夏休み
夏と海の夏休みがいよいよ始まりました。
夏は慣れないことに戸惑いながらも、海との時間を楽しみます。
夏は水季の部屋にも、行きました。
その部屋は、水季が病気で弱ってから海と過ごした場所でもありました。
その頃の水季は、海と別々に寝て、水季がいなくなった後も海が1人で眠れるように準備させていました。
夜になり、夏が慣れない手つきで海の髪を乾かし、海に怒られる夏。
そんな海と夏を見ながら、朱音も、翔平も笑顔を浮かべていました。
5話の考察
津野と海の関わり
津野と海は、家族のように過ごしていて、津野は海を奪われた気持ちになっているのかもしれませんね。
第5話では、津野の本心が少しずつ見えてきました。
これまでの津野は、夏への当たりが強く、夏の存在に嫉妬のような感情をみせていました。
その理由は、津野や芽衣子が話していたように、水季の周りが大きく変わっていったからだったのですね。
津野の家に海の髪留めがあり、津野と海との関係が、今後詳しく描かれていくと予想します。
水季に余裕がない時に、海の髪を結んでいたのは、津野だったのでしょうか。
夏を助ける人
夏が海の存在を明かし、ゆき子が怒った時には、どうなるのだろうかと心配してしまいましたが、夏の家族は海を温かく迎えてくれました。
ゆき子が夏に話した、水季を支えた人の話は必ず助けになるというのは、これからの夏と海を助けてくれる人でもある気がします。
その人とは、朱音や翔平はもちろんですが、津野だと予想します。
津野は今は自分は外野だと感じていますが、海にとって津野は家族同然で、津野が水季たちと過ごしてきた時間が、夏を何度も助けてくれる気がします。
5話の感想
本当の家族のよう
なかなか自分の家族に海のことを話せずにいる夏を怒っている姿は、本当の親子が喧嘩しているように見えました。
海が夏と朱音のやり取りと、水季と朱音のやり取りを重ねて笑っていたのが、ますます家族だなと感じさせました。
さらに、弥生も、夏を怒る時に手を叩いていて、朱音と弥生は親子ではないのに、同じ行動を取っていたのに驚きました。
また、夏の実家がコロッケで夏を迎えていた頃、弥生もコロッケを作っていて、すごい偶然だなと感じました。
血のつながりはなくても、夏を取り巻く人々が、いつの間にかみんな本当の家族のように変化してきている気がしました。
海の初恋?
海と大和が初めて会った時の海のキラキラ輝く瞳と、弾けるような笑顔がかなり可愛かったですね!
夏と初めて会った海は、確かに嬉しそうではありましたが、大和と対面した時の海とは全く違っていました。
まさか大和は海の初恋の人なのでしょうか。
しかも、大和が海を見る目もキラキラしていて、海にだけ実の母親をママと呼んでいることを明かしていましたね。
海と大和は、これから何度も会う機会があると思いますが、そんな海と大和から目が離せません!
水季と海の生活
第5話の冒頭で、水季と海の朝の姿が映されました。
水季が大急ぎで海の髪を結ぶシーンで、この髪の毛の話題が第5話のあらゆる場面でつながっていて、見終わった時に、「そういうことだったのか!」と腑に落ちました。
水季は自分の髪の毛を整えるために美容室にも行けないとつい明かしていたのは、弥生が美容室でたまたま隣り合わせたお客さんと美容師との会話につながっていました。
さらに、ゆき子が離婚して1人で夏を育ててきた大変さも、まさに水季と海の生活に重なる部分がありました。
【海のはじまり】6話ネタバレ(考察・感想)
第6話 8月5日 放送
夏休みを利用して、月岡夏(目黒蓮)が南雲家で海(泉谷星奈)、朱音(大竹しのぶ)、翔平(利重剛)と一緒に過ごす1週間が始まった。最初に迎えた朝、目が覚めると目の前にすやすやと眠る海がいて、びっくりして飛び起きる夏。「起きてねー」と翔平が顔をのぞかせ、南雲家に来ていたことを思い出す。ようやく海も、もぞもぞと目を覚ます。
朝食後、自信満々に髪を結おうかとたずねる夏に「やって!」と喜ぶ海。百瀬弥生(有村架純)に教えてもらった三つ編みを実践しようする夏だが、海に「編み込みがいい!」と言われてしまう。やり方がわからず困る夏。三つ編みだけ練習してきたという夏のことを朱音はクスクスと笑う。その後、夏と海はかつて海と水季(古川琴音)が暮らしていたアパートへ向かう。すでに部屋は引き払われているのだが、大家さんの計らいで部屋の中に入れてもらえることに。2人で住むには狭い殺風景なワンルームを見渡し、夏は、水季と海が2人で暮らしていた生活に思いをはせ…。
海のはじまり公式サイトより引用
ネタバレ①水季のアパートと、海の小学校
夏は南雲家で夏休み最初の朝を迎えます。夏が、目を開けると、目の前になぜか海が眠っていて、驚きのあまり飛び起きました。
夏は出かける前に、海に髪の毛を結ぼうかと声を掛けました。
夏は弥生に三つ編みを教えてもらいましたが、海は編み込みをねだります。
結局、夏に編み込みはできず、朱音に代わってもらいました。
夏と海は、水季と海がかつて暮らしていたアパートに向かいます。
アパートはすでに引き払われていましたが、大家が部屋に入れてくれました。
水季と海の住んでいた部屋は、2人で住むには狭いものでしたが、水季は勤務先の図書館と、海の小学校、そして海が近い場所を選んだのです。
その後、夏と海は、海の通う小学校へ向かいます。
そこで海の担任である夏美に会いました。
夏は夏美から、水季は亡くなる2週間前まで海と2人で生活していたこと、水季は実家に戻ってから体調が悪化したために、水季を連れ帰った朱音が今も自分を責めていると聞きました。
ネタバレ②図書館と、夏の母が南雲家へ
別の日に、夏は海に三つ編みをしてあげました。
今日は2人で、水季が働いていた図書館に行きます。
でも、その日は休館で、急遽津野がやって来て、鍵を開けてくれました。
休日の図書館で、海は走り回ったり、水季の真似をしてカウンター業務をしたり、自由に過ごします。
津野は、憧れだった職場で昼間からビールを夏と実現。
夏は、水季の病気が発覚してからの様子を津野に聞きました。
水季は、病気が見つかった時には、だいぶ進行していて、苦しまずに自分らしくいられる道を選んでいました。
水季は自分の健診にも行けないくらいに一生懸命働いたり、子育てをしたりしていたのです。
津野は、夏が今さら水季に向き合おうとすることに、あまり良い気持ちがしませんでした。
それでも、夏は津野から水季の話を聞くことをやめようとしません。
夏と海が図書館から帰っている時、水季の家を訪ねていたゆき子が車で信号待ちをしていました。
夏と海は気づきませんでしたが、ゆき子は海の手を引く夏の姿を見て、涙ぐみます。
ゆき子は、南雲家に挨拶に行っていたのです。
ネタバレ③弥生の思いと、意外なつながり
夏は朱音から、海のワガママにイライラしないのはすごいと言われます。
夏は、人に流される性格で、ワガママに苛立ちを感じなかったのです。
朱音は仕事と両立すれば違うと話すと、夏はそれもやってみたいと返します。
夏は子育てをしようという考えを持ち始めているようでした。
今日は、夏と弥生で、海のプールの迎えに行きます。
帰り道、弥生は水季がどうして海を産む決意をしたのかと、ふと夏に聞きました。
水季は産む決意をした本当の理由を、誰にも明かしてはいませんでした。
実は、水季は中絶を決意して向かった産婦人科クリニックで、クリニックを訪れた人々が自らの思いを記したノートを手に取り、ある人物の思いに目を止めていました。
それは、同じ頃にクリニックで中絶手術を受けた弥生が書いたものでした。
弥生は妊娠9週目で手術を受け、罪悪感を覚えていました。
そして、産む、産まないどちらの選択をしても、あなたの人生、あなたの幸せを願うと残していたのです。
普段は周りに影響されない水季ですが、その言葉を見て、自然と涙が流れてきました。
そして、弥生の言葉で、海を産む決心をしたのです。
6話の考察
水季のこれから
水季が夏と別れ、一人で出産して、子育てをしてきた空白の時間が、少しずつ明らかになってきました。
第5話までは、水季と海の生活が中心に回想シーンとして出ていましたが、第6話で、水季が病気になってからの話が多く出てくるようになりました。
第7話以降、さらに踏み込んだ水季の最後の時間に触れられていくのだと思います。
その中で、普段は明るい海が、水季との残された日々のことを思い出し、海が涙するシーンも多くなるような気がします。
弥生は母親になる?
第5話までの弥生は、自分が出産しない選択をしたことをひたすらに責めて、その罪悪感から海に接していました。
でも、第6話の弥生は、海と正面から向き合っていて、海のことを好きな人の子供とまで言えるようになっています。
今の弥生には、罪悪感ではなく、夏の子供を一緒に育てたいという素直な気持ちしかないと予想します。
弥生にとっては、難しい選択かもしれませんが、夏と弥生は共に海を育てていくと思います。
6話の感想
水季をたどる時間
夏と海の夏休みは、水季の今までをたどる時間でもあるのですね。
夏は、海と訪れた先で、必ず水季の様子を聞いていました。
アパートの大家や、小学校の担任、図書館の津野のそれぞれが教えてくれる水季は、夏の知っているままの水季だったのかもしれません。
いつもは津野に謝って引き下がる夏ですが、今回の夏は珍しく引き下がらず、それだけ夏は水季や海と向き合う覚悟をしたのだと伝わってきました。
水季は、狭いアパートでも海が見えることを条件に決めていて、水季は夏との思い出を忘れずにいたのだと感じました。
健診に行ける人と行けない人
弥生は度々、後輩に健診を受けるように勧めてきました。
第6話では、お洒落なレストランで、後輩の誕生日をお祝いしているタイミングにも関わらず、健診をまた勧めていました。
弥生は水季が亡くなった理由をよく知らないのに、あえて健診の話を繰り返しているのが気になります。
一方で、津野は、水季が健診にも行けないくらい忙しかったことを夏に話していました。
このドラマでは、「健診」が一つのキーワードになっているようでした。
健診を受けられた弥生と、受けられなかった水季を対比して描いていると感じました。
まさかのつながり
これまで水季と弥生とのつながりは、夏の存在以外にはないのだと思っていました。
でも、第6話で、水季と弥生とのまさかのつながりを知り、衝撃しかありませんでした。
弥生が夏と一緒に海を迎えに行った時に、弥生がたまたまつぶやいた一言が、水季が出産を決意したシーンにまでつながるとは驚きです。
水季と弥生は、産む、産まないで対比として描かれているだけではなかったのだと感じました。
クリニックのクリスマスツリーから、水季がノートを読んだタイミングと、弥生が言葉を書いたタイミングが、ほぼ同時期のような気がします。
弥生と水季が直接会うことはありませんが、もっと深いところでつながっていたのですね。
弥生の言葉がなければ、海は産まれていなかったかもしれません。
【海のはじまり】7話ネタバレ(考察・感想)
第7話 8月12日 放送
月岡夏(目黒蓮)は、海(泉谷星奈)と一緒に百瀬弥生(有村架純)のマンションへ向かう。到着後、手洗いうがいで洗面台に立つ海を夏が後ろから抱える。そんな2人の姿を見て、微笑む弥生。
弥生は下準備していたコロッケを冷蔵庫から取り出し作り始める。その様子を見て海は「コロッケって家でも作れるの!?」と驚く。海の母・水季(古川琴音)は生前、スーパーのお総菜のコロッケが安くなった時だけ買ってくれたという。その話を聞いた夏は、かつての水季と海の暮らしに思いを巡らせながら、コロッケを家で作るのはとても大変なんだよと海に話す。
弥生のコロッケを食べた海は「スーパーのみたい!おいしい!」と感激する。その後、夏が離席し海と2人きりになった弥生は、夏との暮らしはどうかと海に聞く。海は楽しいと答え、続けて「夏くん一人占めしてごめんね」と謝る。弥生は冗談交じりに、好きなのに会うのを我慢してしまう時もあるのだと話すと、海は水季もそうだったのかと聞く。そして、夏と水季はなぜ別れたのかと聞く海に、弥生は言葉に詰まる。さらに海は、水季と津野清明(池松壮亮)が交際しなかったのは自分がいたからなのかと弥生に問う。
その頃、南雲家では、水季の四十九日法要と納骨について話していた。朱音(大竹しのぶ)は津野に電話をかける。心の整理がついたら水季に会いに来てほしいと言う朱音に、津野は言葉に詰まり…。
海のはじまり公式サイトより引用
ネタバレ①スーパーのコロッケと手作りのコロッケ
水季は海を連れて、夏のアパートの目の前まで来ていました。
水季は自分がいなくなった後も、海が一人で夏に会いに来られるように練習するつもりだったのです。
でも、水季は突然引き返しました。
水季は海に「コロッケの安売りが始まる時間だから。」とだけ言い、走り出します。
回想シーンから現在へ。
今日は夏と海が弥生のマンションに来ていました。
弥生は手作りコロッケの準備をしています。
海にとってのコロッケは、水季が安売りの日にだけ買ってくれるもので、海はコロッケが家で作れることに驚きました。
弥生のコロッケを食べて、海はスーパーのコロッケと似ていて美味しいと喜びました。
夏が仕事の電話で席を外すと、弥生は海に、夏との生活について聞きました。
海は「夏との生活は楽しい。」と言い、弥生に夏を独り占めしているのを謝りました。
その後、海は弥生に、夏と水季が別れた理由や、水季が津野と付き合わなかった理由を尋ねます。
弥生は静かに話を聞いて、水季が誰とも一緒に居なかったのは、海のせいではないと伝えました。
水季の四十九日が迫っていて、法要や納骨について家族で相談していました。
朱音は津野にも連絡をして、「心の整理ができたら、水季に会いに来て欲しい。」と伝えました。
ネタバレ②水季と津野の出会いから今まで
水季の図書館勤務の初日。
水季は緊張しながら、休憩室に入ってきます。
水季のロッカーと津野のロッカーは隣同士で、自然と話す機会も増えていきました。
津野は水季に3カ月の女の子がいることを知り、彼女も子供もおらず、水季の事情を知らない自分だからこそ、水季の力になれると考えます。
そんな津野に水季も少しずつ頼るようになり、津野に水季の迎えに行ってもらうことも増えました。
ある日、水季は津野のアパートに海を迎えに行き、人工妊娠中絶手術の同意書を不意に落としてしまいます。
津野は書類を見て、夏に海のことを伝えるべきだと話し、夏を責める発言をしました。
そんな津野に、水季は怒りますが、夏に話す必要があると気づかされます。
この時、水季はすでに自分の病気を知っていたのです。
入院した水季に、津野は治療して欲しいと説得します。
それでも水季は、海と少しでも長く居られる方を選び、治療はしないと決めていました。
意志の強い水季でしたが、朱音の前で死ぬという恐怖に涙を流しました。
そして、ある日、津野の携帯が鳴ります。
電話は朱音からでした。
津野は涙が止まりません。
ネタバレ③弥生の複雑な気持ち
水季の四十九日の日がやって来ました。
海は水季の骨が家の中からお墓に移されることを知り、水季の骨から離れられません。
その頃、弥生は夏の実家で、ゆき子と話していました。
ゆき子は弥生には、再婚したゆき子にとっての夏のように、心のよりどころになる存在がないことを心配します。
家に帰った弥生の元に、夏から電話がありました。
海が、弥生も一緒に水季のお墓参りに行きたいと話していたのを伝えるためでした。
夏、海、弥生で水季のお墓参りに行きました。
水季のお墓には、津野の姿がありました。
津野は、水季が亡くなった後、水季のアパートの片付けを手伝いに行きましたが、朱音に家族でやるからと拒否されていたのです。
それでも、夏からのしつこい電話で、津野は水季に会いに来たのです。
帰り道、夏は海と南雲家へ、弥生は津野と駅へ向かいます。
弥生は津野から、水季が夏のアパートに行った時、弥生がいたことで、水季は引き返していたと打ち明けられました。
弥生は津野の一言一言に苛立ちを感じますが、津野は弥生と水季が似ていると気づきました。
7話の考察
津野の本心
第7話では、ついに津野にスポットを当てた内容が盛り込まれていました。
これまでなかなか掴めない津野でしたが、水季が家族以外に甘えられた唯一の存在だった気がします。
そんな津野は、水季に対して、恋愛感情に似たようなものを少なからず抱いていたと予想します。
それでも、水季に見返りを求めず、ただただ水季の力になろうとして、水季と海を支えていたのですね。
でも、津野は、朱音の家族でやるという一言で、すべて壊れていったのかもしれません。
津野の中では、もう家族のような距離感だったはずで、急に線を引かれてしまった
疎外感からお墓参りにすら行けなかったのではないでしょうか。
コロッケが意味するもの
コロッケから始まり、第7話のテーマの一つがコロッケでしたね。
海にとっては水季が買ってくれるコロッケこそがコロッケで、家で作るものではなかったのかもしれません。
水季には、コロッケを作る時間も、コロッケの材料を買って作るお金もなくて、コロッケはある意味贅沢品だった気がします。
そんなコロッケを弥生は家でさらっと作っていて、水季との違いを強調しているように見えました。
しかも、海は弥生のコロッケをスーパーのみたいと表現していて、海にとってのコロッケはやっぱり水季と食べた安売りのスーパーのコロッケだったのですね。
7話の感想
津野の優しさ
津野と水季、海がどのように関わっていたのかが分かり、涙が止まりませんでした。
津野はどこまでも優しくて、水季にとって津野の優しさがどれだけありがたかったのだろうと考えずにいられません。
津野が海の父親が夏だと知った瞬間も描かれていて、津野が夏にキツくあたっていたのは、水季の苦労を目の前で見てきたからなのだと分かりました。
津野はどこか不器用で、水季や弥生をイライラさせていたように見えましたが、津野自身には全く悪気はないのですね。
津野は母性という言葉を出していましたが、津野にこそ、無償の愛があるような気がします。
夏と居られたら良かったのに
水季が夏のアパートの目の前まで来ていたシーンがついに出てきましたね。
海が第1話で夏に会いに来た時に、練習したからと言っていたのは本当だったのだと分かりました。
せっかくアパートまで行った水季が急に引き返したのは、夏が居ると分かったからなのかと思っていましたが、弥生もそこにいたからだったのですね。
水季もどこか覚悟をしていたとは思いますが、海が頼る場所がなくなったように感じていたのではないでしょうか。
もし、水季と夏が本当に家族になり、一緒に海を育てていければ…と思ってしまいます。
俳優の演技力の高さ
このドラマは、出演者の演技力の高さが際立っていますが、第7話の古川琴音さんと池松壮亮さんの演技に圧倒されました。
普段は明るくて元気な水季が、病気が見つかり、弱音を吐くようになったり、涙を流すようになったりする演技に引き込まれました。
また、水季が亡くなったことを知らせる朱音からの電話で、言葉ではなく、表情と動きだけで悲しみを表現する津野の演技に涙が止まりませんでした。
【海のはじまり】8話ネタバレ(考察・感想)
第8話 8月19日 放送
月岡夏(目黒蓮)は南雲家で暮らす1週間を終え、朱音(大竹しのぶ)、翔平(利重剛)、海(泉谷星奈)に見送られる。少し歩いてから振り返ると道まで出てきて手を振る海の姿が。2人は笑顔で手を振り合う。帰り道、夏は新田良彦(山崎樹範)の写真店で写真を受け取る。そして新たに2つのフィルムを現像に出す。ペースが早いことに驚く新田に、夏は旅行帰りだからとあいまいに返事する。帰宅後ベッドに横たわり写真を見る夏。楽しそうに笑う海に自然と頬が緩むが、次第に恋しさが募る。
翌日、夏は仕事の休憩中、ある人物へ電話する。呼び出し音ののち相手は電話を取るが何も言わない。「…急にすみません、母から連絡先を」と夏が言うと、相手は「夏?」と聞き返す。「はい」と答える夏に相手は穏やかな声で「おぉ、元気?」と続ける。夜、夏と百瀬弥生(有村架純)はスーパーへ。「今日、俺作るから」という夏に弥生は喜ぶが、ふと夏が海のことを思って作ろうとしていると察する。当たり前のように海の話ばかりする夏に弥生は複雑な気持ちを抱いてしまう。翌日、朱音は夏と出かけるという海の髪を結う。「なんで海も連れてくのかしら」とつぶやく朱音に、翔平はきっと心細いのだろうと答える。
夏は海を連れて喫茶店に入る。振り返ると、誰かを探している男性の姿が視界に入る。夏と男性の目が合う。「…お。いた」と近づいてくる男性。それは、夏の実父・溝江基春(田中哲司)で…。
海のはじまり公式サイトより引用
ネタバレ①夏と父親の対面
夏は大学生の頃に、図書館で水季と写真を撮って楽しんでいました。
夏は父親のカメラをずっと大切に使ってきました。
夏が南雲家で過ごしてきた1週間の夏休みが終わりを迎えます。
夏は朱音や翔平、海に見送られながら、南雲家を後にしました。
海はいつまでも笑顔で夏に手を振ります。
夏は帰りに、いつも訪れる新田良彦の写真店に行きます。
夏は新たに、海と過ごした写真を収めた2つのフィルムを依頼しました。
翌日、夏は仕事の合間に、ある男性に電話をかけます。
その相手は、実の父親である溝江基春でした。
その日の夜に、夏は料理をするために弥生とスーパーで買い物をします。
弥生は夏が料理をしてくれることに喜びますが、夏は嬉しそうに海の話ばかりをしました。
弥生は夏が自分のためではなく、海のために料理をしようとしているのだと察します。
また翌日。
夏は海を連れて喫茶店へ行きました。
そこに現れたのは基春でした。
夏と基春は少しずつ会話を始めますが、基春の口からは海に聞かせたくないような言葉ばかりが出てきます。
基春は夏を失望させるばかりでした。
そして、夏は海を大和に預け、基春への怒りを抑えられず、思わず喫茶店の椅子を蹴飛ばして店を去ります。
ネタバレ②基春に本音を吐き出す夏
夏は基春に失望していました。
夏はずっと基春が写真好きだと思っていましたが、基春は写真が趣味なわけではなかったのです。
ある日、夏が良彦の店に行くと、基春が夏と会った日から毎日のように良彦を訪ねて来ていることを知りました。
基春は夏と話せる機会をずっと探していたのです。
良彦は夏と基春はどちらも口下手で、大切なことを話さないと感じていました。
良彦は基春が趣味の釣りをしている場所を夏に教えます。
夏がその場所に行ってみると、基春がいました。
基春は写真を撮るようになった理由を話し始めます。
基春は夏が生まれてから、夏の表情が毎日違っていて、それを写真に残したいと思ってカメラを買ったのでした。
基春は夏を可愛がっていましたが、子育てには協力できておらず、ゆき子と離婚することになったのです。
基春は夏からカメラを借りて、レンズ越しに夏を見て、涙をこらえていました。
基春が釣りの場所を変えるために歩き出すと、夏は後ろからついて行き、海に出会ってから今日までのことを話し始めます。
夏は、水季と関わってきた人たちと比べて、自分は同じように悲しんではいけないと感じていました。
基春は夏の話に相槌を打ちながら一通り聞きます。
そして、夏の帰りあ際に、「本音を吐き出したくなったら連絡して来い。」と伝えました。
ネタバレ③夏はパパになる
夏は基春に会った後、実家に行きました。
基春のことは何も聞かずに、温かくいつも通り迎えてくれる家族に、海を認知して父親になる決意をしたことを明かします。
夏は、海に、パパを始めて、一緒に暮らしたいと伝えました。
夏が朱音にも、正式に父親になることを報告すると、朱音はある手紙を夏に渡します。
その手紙は、水季が夏が親になると決めた時に渡すように朱音に託したものでした。
帰りの電車の中で、夏は封筒を開けます。
中には夏に宛てた手紙の他に、夏の恋人への手紙も入っていました。
夏は弥生の職場に行って手紙を渡します。
翌日、弥生は一人で図書館に行き、津野に会いました。
弥生は津野に手紙を開けるべきかどうか迷っていることを相談します。
8話の考察
夏が覚悟を決めた理由
夏がついに海を認知して、父親になる覚悟を決めましたね。
夏は基春と再会した喫茶店では怒りを露わにしていましたが、釣りのシーンでは基春にだけ初めて本音を明かしていました。
夏が海の父親になる決意を固められたのは、確実に基春のおかげだと思います。
基春は夏を育てたわけではありませんが、夏が本音をつい打ち明けてしまうほど安心できたり、甘えられたりする存在なのですね。
夏は、育てていなくても親であることに変わりはない、これから親になれば良いと感じて、父親になる決心ができたのだと予想します。
弥生は母親になるのか?
水季が夏に手紙を残していたことに驚きましたが、手紙は夏の恋人にも残されていたのはびっくりしました。
水季は自分がいなくなった後の海のために、できることは全てやってきたのだと改めて感じます。
きっと手紙の中には、弥生にプレッシャーをかけるのではなく、弥生の背中を押すような言葉が書かれているのではないでしょうか。
弥生は自分が本当に母親になれるのか、ずっと悩んでいますが、弥生は少しずつ母親になっていくと予想します。
8話の感想
夏の本気の姿
夏が喫茶店で椅子を蹴り飛ばしたシーンは、とにかく驚きました。
夏はいつも穏やかで、おっとりしたタイプだとばかり思っていて、椅子を蹴飛ばすタイプではないと考えていました。
そんな夏が、あそこまで怒りを露わにするとは予想外でした。
釣りのシーンでは、夏が怒濤の本音吐き出しで、夏はそう考えていたのだと初めて知りました。
基春が水季のことを全く知らず、詳しい状況を知らないからこそ、夏は本音を吐き出せたのかもしれませんね。
良彦のファインプレー
第8話のベストアシストは間違いなく良彦ですね!
夏が良彦の写真店に立ち寄っていなければ、基春が来ていることも知らず、基春が夏と向き合おうとしてくれていたことにも気づけませんでした。
基春はカメラが趣味なわけではありませんでしたが、なぜ基春が写真を始めたのかを良彦は知っていたからこそ、すれ違っている夏と基春を見ているのがもどかしかったはずです。
もし、基春が写真店で夏の話をしていなければ、夏に釣りの場所を教えていなければ、夏は基春に対して誤解したままだったかもしれません。
良彦が居てくれて、本当に良かったですね。
やっぱり親子
夏と基春、海と夏のそれぞれがやっぱり親子だなと感じました。
基春が夏は後ろからどこにでもついてきていたと話していましたが、海も夏についてくるシーンが何度もありました。
夏にとって、基春は大切な父親で離れたくなかったように、海も夏は大切な父親で、夏と海はよく似ています。
夏は基春に父親像を膨らませていて、基春が夏を突き放そうとすればするほど、夏は寂しくて、つい基春に当たってしまいたくなるのだと感じました。
夏にとって、やっぱり基春は父親で、夏がこれから基春に素直に頼れるかは分かりませんが、夏が本音を打ち明けられる存在にはなった気がします。
【海のはじまり】9話ネタバレ(考察・感想)
第9話 8月26日 放送
月岡夏(目黒蓮)は、百瀬弥生(有村架純)と南雲海(泉谷星奈)の3人でショッピングモールに行く。「行こ!」と弥生の手を引く海。微笑みながら明るく振る舞う弥生だが、夏は弥生の表情に違和感を覚える。
子供服売り場で弥生と海は、一緒に海の服を選ぶ。海が一人で試着室へ入ると、店員に「お母さんも一緒にどうぞ」と言われるが、弥生はなんと答えていいかわからず言葉に詰まってしまう。「弥生ちゃんママに見えるんだね」と笑う海に「…私がほんとにママになったら、嬉しい?」と質問する弥生。すると海は元気よく「うん!」と答える。
海を南雲家に送り届けた帰り道、夏は弥生に海とのことをどうしたいか尋ねる。返事を濁す弥生に、夏は海と3人で一緒にいる時、弥生が辛そうに見えると話す。愛想笑いで誤魔化そうとする弥生。そんな弥生に夏は「別れたい?」と切り出し…。
海のはじまり公式サイトより引用
ネタバレ①弥生の複雑な表情
夏と弥生は、一緒に仕事をしたことで徐々に距離を縮めて行きました。
最後の仕事の後、夏から弥生を食事に誘ったのが付き合うきっかけになりました。
弥生は子供が好きで、デートの時にショッピングモールで知らない子供と話すほどでした。
そんなショッピングモールに、今日は夏、弥生、海の3人でやって来ました。
でも、待ち合わせ場所で夏と海を待つ弥生は浮かない表情。
弥生と海は子供服売場で試着をしてみます。
店員が弥生を海の母親だと思い、試着室に一緒にどうぞと声を掛けますが、弥生は言葉に詰まってしまいました。
買い物が終わってから、弥生は海に「本当に母親になったら嬉しいか?」と聞きます。
海は笑顔で喜んでいました。
海を南雲家に送った帰り道、夏は弥生に海とのこれからをどうしたいか聞きます。
弥生はすぐに返事はできませんでした。
夏は弥生が海と3人でいると、辛そうな表情を浮かべていることに気づいていました。
夏は弥生に「別れたいか?」と尋ね、弥生は「別れたくはない。」と返します。
その後も、弥生は夏と海と3人で会うのを避けているようでした。
ネタバレ②水季の手紙と、夏と弥生の別れ
夏は弥生の様子がおかしいと感じ、津野に電話をしてみました。
津野は、弥生が水季からの手紙を読むべきかどうか迷っているのだと教えました。
夏は、水季は夏の恋人に絶対に海の母親になって欲しいとは思っていないと考えていました。
夏は弥生の家に行き、弥生に母親になって欲しいと改めて伝えます。
弥生は、すぐには返事ができないと返しました。
弥生は混乱していたのです。
その夜、弥生はついに水季からの手紙を開けてみました。
そこには、夏の恋人に、海の母親を強制するものではなく、母親になっても、ならなくても、自分のために選択して幸せになって欲しいと書いてありました。
その言葉は、弥生がかつてクリニックでノートに書き留めたものと同じでした。
手紙を読んだ翌日、弥生は夏の家に行きました。
そして、別れたいと伝えました。
弥生は夏のことも、海のことも大好きでしたが、どうしても水季の存在を考えてしまい、疎外感を感じていたのです。
夏も、弥生ではなく、海を選ぶ決断をして、別れを受け入れることにしました。
ネタバレ③終電まで
夏は、帰ろうとする弥生を引き止めて、駅まで送って行くと言います。
夏は日付が変わるまでは、弥生の恋人で居たかったのです。
駅までの道で、夏は弥生の手を握り、弥生は出会ったばかりの頃のように敬語で話し始めます。
ホームのベンチに座っても、夏は弥生の手を絶対に離しませんでした。
他愛もない話を続けていると、いつの間にか0時3分になっていました。
弥生は「終電までは今日だよね。」と言いましたが、終電より前の電車に乗る決心をしました。
夏は弥生と恋人で居たいと言いかけますが、弥生は頑張れ、母親になれて良かったと言い、電車に乗り込みます。
弥生が夏に背を向けたまま、電車が発車。
ホームに残された夏も、電車に一人で乗った弥生も、涙が止まりませんでした。
ある日、夏は南雲家に行きます。
夏は玄関で海を抱き締めました。
夏は、朱音に2人で暮らしたいと伝えます。
9話の考察
弥生は気づいた?
弥生はついに水季からの手紙を開きました。
水季の手紙は、夏の恋人になった相手への愛で溢れていた気がします。
その最後に、水季が背中を押された言葉が書かれていました。
弥生はきっと、自分がクリニックのノートに書いた言葉だと気づいたのではないでしょうか。
弥生の言葉があったから海は今を生きられ、弥生のおかげだと知ったはずです。
弥生は自分の言葉が水季に届いていただけで、もう十分で、自分のために生きようと決断したような気がします。
夏と弥生は本当に別れる?
夏と弥生はお互いのことを大切に思っていて、本当は別れる必要なんてなかったはずです。
夏が弥生を引き止めた時の2人の表情や、ホームでお別れをしてからも涙が止まらない2人を見ていると、このまま別れてもモヤモヤしたままな気がします。
2人が別れを決断したのは、海を第一に考えていたからであって、海が笑って暮らせるような方法が見つかれば、夏と弥生は再び一緒にいられるようになると思います。
その時には、また他愛もない話をずっとできると予想します。
9話の感想
夏と弥生の選択に涙しかない
番組の冒頭は、いつも水季と海の過去ですが、第9話は珍しく、夏と弥生の出会いとショッピングモールデートから始まりました。
同じショッピングモールでも、今回の弥生は笑顔をほとんど見せず、寂しそうな表情を浮かべていたのが気になりました。
弥生は子供が好きだったはずで、そんな弥生が海の前で暗い表情ばかりを浮かべていて、見ていて切なくなりました。
話が進むにつれて、どんどん別れる方向に向かってしまい、涙が止まりませんでした。
夏が弥生を引き止めて、駅まで手をつないで送って行く時、弥生が敬語を使っていて、少しずつ距離が広がって行くのを感じました。
夏は無責任?優しさ?
夏は弥生にあらゆることを決めさせてばかりで、夏自身はどうすべきだと考えているのかがあまり見えない気がしました。
もちろん、夏が弥生の気持ちを考えて、弥生を縛らない優しさでもあったとは思います。
そんな夏に少しモヤモヤしました。
夏は元々、自分で決断して突き進むタイプというよりは、誰かの決断に導かれ進んでいくタイプで、仕方ないとは思います。
でも、今回の夏は違っていました。
夏は子育てを一緒にして欲しい、3人でいたいと、繰り返していました。
夏は今までにないくらい自分の意見を持って、絶対に曲げませんでしたね。
夏が父親になった
夏はやっと父親になってきた気がします。
今までは何となく誰かを頼って、休日に海と遊ぶ親戚のような感じに見えていました。
そんな夏が、朱音に海と2人で暮らしたいと伝えていて、親子になる覚悟を決めたのだと感じました。
まだ海の気持ちや海の学校といった問題は残っていますが、それでも、夏が海との生活を始めようと決断したのは、大きな一歩であったと思います。
夏が南雲家に入っていく最後のシーンで、玄関で深々とお辞儀をしていたのも気になりました。
夏の中で、本当の家族になることへの気持ちの表れにも見えました。
【海のはじまり】10話ネタバレ(考察・感想)
第10話 9月9日 放送
月岡夏(目黒蓮)は、三年以上付き合ってきた百瀬弥生(有村架純)と別れ、娘の南雲海(泉谷星奈)と二人で暮らしていくことを決める。夜、パソコンで「ひとり親支援」の情報を調べている夏は、ふと学習ドリルを手に取り、何も書かれていない名前の欄を見てペンを取り出す。「南雲」と書いたところで手を止める夏。海の名字を今後どうするべきか、思いを巡らす。
夏は、会社の先輩・藤井(中島歩)と居酒屋へ行き、娘がいること、そしてその娘と二人で暮らすことを決めたと伝える。すると藤井は、自分の奥さんが入院した際、子どもにご飯を食べさせ寝かしつけるだけで一苦労だった経験談を語る。それも覚悟の上だという夏は、海を転校させないために自分が転職することも視野に入れ、子どもにストレスをかけない方法を探りたいと伝えるが、藤井は「親がストレスでボロボロになったら子供に二次災害だよ?」と告げる。
夏は、小田原の小学校に海を迎えに行く。母・水季(古川琴音)の思い出話や学校の話をしながら歩く二人。夏は海に「…転校するってどう思う?」と切り出すが、海は「やだ」と即答する。「ママいなくなって、海いろんなこと変わったのに?まだ海が変えなきゃダメなの?なんで?」と言う海に、夏は何も言えなくなり…。
海のはじまり公式サイトより引用
ネタバレ①転校か、仕事か
水季は海に名前の漢字を教える時に、名字は家族でお揃いにできると話しました。
そして、海の名前のさんずいと水季の名前の水は、お揃いではないけれど、ちょっと似ていると教えていました。
夏は弥生と別れて海と2人で暮らしていくと決めました。
夜に夏は、一人親が受けられる支援を調べて、少しずつ準備を始めています。
夏は学習ドリルに「南雲」と書いて、手を止めました。
夏は海の名字を南雲のままにすべきか、夏と同じ月岡に変えるべきかを考えていたのです。
夏は会社の先輩である藤井と居酒屋に行き、子育てについて話します。
夏は、自分に娘がいることや、二人暮らしを始めようとしていることを明かしました。
藤井は妻が入院し、子供と過ごした時の大変さを教えます。
藤井は、夏が転職も考えていることを聞き、必死に止めました。
藤井は、子供のために親がボロボロになれば、子供にも二次災害を与えてしまうと話します。
ある日、夏は海を小学校まで迎えに行き、海に転校はどうかと尋ねました。
海は転校をすぐに拒否して、水季がいなくなって変わったことばかりなのに、また自分だけが変えなければならないのが納得出来ません。
実は、夏自身も小学校4年生の時に名字が変わっていて、その時に感じた周りの目や大変さから、海に無理をさせたくはありませんでした。
ネタバレ②海の友達と転校したくない理由
ある日、弥生は海と待ち合わせをします。
海は弥生も一緒に暮らせると思っていましたが、弥生は夏と別れたことを伝えました。
海は、弥生ともう会えなくなるのではないかと心配します。
そんな海に、弥生は友達は必要な時に仲良くすれば良いものだと話します。
そして、弥生は、海と友達になり、夏を混ぜての3人では会えなくても、友達として仲良くしていくつもりだと伝えました。
家に帰った海は、朱音や翔平に転校したくない理由を話します。
海は友達や、朱音、翔平と離ればなれになる寂しさと、水季が過ごしていた場所から離れたくなかったのです。
海は学校からの帰り道に図書館に立ち寄り、津野に転校したくないと話します。
津野は海に、夏に自分の気持ちを素直に伝えたとしても、夏は海を嫌いにならないと教えました。
その夜に、海は夏に電話をかけて、転校が嫌だと、念を押しました。
海の転校の話が出てから翔平は、寂しそうでした。
翔平は夏に、夏が転職するなら、南雲家で一緒に暮らせば良いと提案します。
それでも、夏は自分の力で海を育てるつもりでした。
ネタバレ③家族でお揃い
夏は荷物を取りに来た弥生に、悩んでいることを見抜かれます。
弥生は水季の手紙の言葉から、夏に、選択は何かを犠牲にすることでもあると話し、自分だけが背負う必要はないと伝えました。
夏は休日に南雲家を訪れ、海に転校して欲しいと正直に話しました。
夏が一緒に暮らせば毎日会うことができると言うと、海はついに転校を決意します。
海は夏とずっと一緒にいられる方を選んだのです。
海の転校が決まり、朱音は夏に、海が転校したくない理由が分かるかを尋ねました。
夏は友達や、朱音、翔平と離れたくないとだけ思いつきますが、朱音は微笑んで別の理由が浮かばない夏をただ見ていました。
夏は海の小学校にあいさつに行きました。
その帰りに、夏美に海が転校したくない理由を聞いてみました。
夏美は、海が水季との思い出の場所から離れたくないのだと話します。
また別の日に、海が夏の部屋にやって来ました。
夏は海に名字を水季と同じ南雲のままにするか、夏と同じ月岡にするかを聞いてみます。
すると、海は夏がびっくりするほどの速さで「月岡で良い。」と言いました。
南雲は水季と朱音、翔平がお揃いで、海は夏とお揃いの名字を選びました。
海は、海と水季は水に関する文字が似ていることで、水季とのつながりを感じていました。
そして、夏という文字も、海や水季とどこか似ていると気づきます。
10話の考察
夏にできるか?
夏は海と二人暮らしをする決意はしていますが、まだその大変さや問題が分かっていないのかなと感じました。
夏は藤井に一人で面倒を見る苦労や、転職の厳しさを突きつけられ、やっと現実を見たような気がします。
夏が、すぐに海と二人暮らしをするのは、早すぎると予想します。
仕事と子育てが両立できる環境はまだ整っていないのではないでしょうか。
小学校卒業まで南雲家で暮らすか、土日だけ一緒に暮らすところから始めるべきだと感じます。
海は大丈夫?
海はついに転校を決意し、名字も南雲から月岡にすると決めました。
海には、転校したくないという思いがあり、全てを変えて夏との新生活をスタートさせるのは、だいぶ無理ばかりさ①せていると予想します。
海は夏と一緒にいたいからこそ、何でも我慢してしまっていますが、いざ離れてみると、水季との思い出が沢山ある元の場所に戻りたくなる気がします。
10話の感想
朱音と翔平の気持ち
これまで海を育ててきて、水季を失った朱音と翔平の気持ちを思うと、突然父親として現れた夏が海を奪うと感じても、無理はない気がします。
「奪う」という表現はややキツイ言葉ではありましたが、やっぱり夏は良いところだけを持って行く存在に見えてしまうと感じました。
翔平が海と水季を間違えて、朱音に話していた姿や、海の写真を見つめている姿を見ると、何とも言えない複雑な気持ちになってしまいました。
海が出た後の朱音と翔平が心配です。
弥生の立場
弥生が夏や海と、どのように関わるのかが見どころの一つでもあった気がします。
これまでは海の母親候補としての立場でしたが、夏と別れて、少し離れた場所から冷静に夏と海を見守る存在に変わりましたね。
ただ、弥生が海に、夏と別れたことを打ち明けるシーンで、弥生が少し冷たく感じられました。
弥生が海の母親ではないからこその表情や言葉だったとは思いますが、もう少し分かりやすい言葉で優しく説明して欲しかったなと思いました。
でも、夏には、やっぱり弥生は必要で、夏が転校か仕事かで迷っている際に、夏の背中を押す一言をかけたからこそ、夏が踏み出せたのだと感じました。
家族の証
第10話は、水季と海の名前に関するやり取りから始まりました。
そのシーンの次に、夏がドリルに南雲と書いて、手を止める話が出てきて、名前がどうつながっていくのか考えていました。
話が進み、海が転校を決意した後、再び名前の話が登場しました。
そして、海と水季、夏には、夏を連想させる名前が含まれていて、3人にはつながりがあるという終わりになっていましたね。
水季と夏が別れたことで、本当の家族にはなれませんでしたが、3人には名前に関連があって、それで十分家族の証拠なのだと伝わってきました。
【海のはじまり】11話ネタバレ(考察・感想)
第11話 9月16日 放送
月岡夏(目黒蓮)は、娘の南雲海(泉谷星奈)と暮らすためにアパートの部屋を片付ける。手伝いに来ている弟の大和(木戸大聖)が「困ったことあったら呼んでね」と声を掛けるが、「二人で頑張る」と気を張る夏。その言葉に不安を覚える大和。
一方、小学校のクラスでは海のお別れの会が開かれ、海は担任の乃木夏美(山谷花純)とクラスメイトたちから拍手で見送られる。帰り際、夏美と2人になった海は、かつて母・水季(古川琴音)が自分のことを何か言っていたかと聞く。すると夏美は「いつも、海ちゃんが一番大切って言ってた」と伝え、海はにっこりと笑う。
日が替わり、夏のアパートへやってくる海、朱音(大竹しのぶ)、翔平(利重剛)。「おじゃまします!」と大きな声で上がる海に「今日からただいまね」と言う翔平。そんな翔平と朱音は海をぎゅっと抱きしめ、海との別れを惜しむ。その様子を見て、夏はどこか罪悪感を抱いてしまい…。
ネタバレ①二人暮らしの始まり
いよいよ夏と海の二人暮らしが始まろうとしていました。
海が南雲家を去る日が近づいてきます。
海は水季と一緒に寝ていたベッドの上にいました。
海は、水季が自分がいなくなった後に海が寂しくないようにと、水季が海に絵本を渡してくれた時のことを思い出していました。
夏のアパートでは、大和が部屋の片付けを手伝っています。
大和は夏に、困ったことがあれば声を掛けて欲しいと言いますが、夏は海と二人で頑張ると強気でした。
そんな夏を見て、大和は不安な気持ちになります。
小学校のクラスでは、海のお別れ会が開かれました。
海は帰り際に夏美に、水季が海のことをどう思っていたのかを聞きます。
夏美は、水季がいつも海が一番大切だと話していたことを伝えました。
朱音と翔平が海を夏のアパートに連れてきます。
朱音と翔平は海をしっかり抱き締めてから、部屋には入らずに帰って行きました。
海は、水季にもらった絵本を忘れてしまったことに気づきました。
海は新しい学校に通い始めます。
夜に、海は帰ってきた夏に、その日あったことを話しましたが、寝る間際になって水季がいない寂しさを感じます。
ネタバレ②弥生の懸念と海の家出
ある日、海は弥生に頼んで美容室に2人で行きます。
その帰りに、弥生と海はカフェに寄りました。
その日の海は、ずっと水季の話をしています。
しかも、弥生に水季の話をしても良いのかと、繰り返し許可を取ろうとしました。
弥生は夏に、海に水季を忘れるように話しているのかと尋ねます。
弥生は海が無理をしていると感じていたのです。
その頃、南雲家では、朱音も翔平も海がいない生活に慣れずにいました。
朱音は、海がいなくなり、水季がいないことも思い出していました。
朱音は、水季が小さい頃に落書きした鍋を抱き締めて、涙を流します。
そこに、絵本を取りに来た海と夏がやって来ました。
海は、涙を流す朱音を心配します。
アパートに帰ると、海はほとんど一人で過ごす生活が戻って来ました。
海は学校から帰って来て、宿題をしながら、水季との写真を見つめていました。
そして、ついに海はアパートを飛び出します。
夏が帰ると、海の姿はなく、夏は焦って朱音と翔平、ゆき子、津野と、知っている人に連絡をして、津野から海が図書館にいると聞かされます。
ネタバレ③海の本音
夏が海を迎えに図書館に着いた頃、海は迎えに来た朱音と一緒に家に戻っていました。
海は津野に、夏が水季はいないとばかり言うと話していました。
津野は夏に、今こそ水季、水季と言って良いのだと伝えました。
夏は津野から、水季がいた時も、いなくなった時も、夏はいなかったと言われ、心に深く刺さります。
夏は南雲家に行き、海と話しました。
海は、夏が水季はいない、二人で頑張ろうとばかり言うことに寂しさを感じていたのです。
海は水季がいない寂しさを夏といれば埋められると思っていましたが、夏との二人暮らしでは、水季を失った辛さは消えませんでした。
海は、水季が自分はいなくなっても、一緒にいたことは消えないのだと教えていました。
海は夏に、水季と一緒に親にならなかった理由を聞かれ、何も答えられません。
夏は、水季が中絶するために一人で産婦人科へと歩いて行った日を思い出していました。
海は、いなかったのは夏だと言い、部屋を出て行きます。
夏は一人取り残されました。
11話の考察
夏は海と家族になれるのか?
第11話で、せっかく海との二人暮らしが始まったのに、ほんの数日で海は家出をしてしまいます。
夏には、親になる前に、人として足りない部分があると感じました。
夏は、自分が親なのだとばかり考えて、海と水季が過ごしてきた時間があったことを理解できていないと予想します。
夏は、自分が水季と別れて、水季が海を産んで育ててきた時間をしっかり理解する必要があるのではないでしょうか。
夏は、海や朱音、翔平、津野、夏美など水季と海の親子としての時間を知っている人からもっと話を聞いて、夏にとっての空白の時間を埋めるべきだと考えます。
弥生の力が必要?
夏は弥生と別れてからも、弥生の力を借りている気がします。
弥生は、夏や海と距離を置いたことによって、2人の状況を冷静に見られるようになったのではないでしょうか。
今回も、海の異変に一番最初に気づいたのは弥生でした。
弥生は海の母親にはならないと決めましたが、夏とヨリを戻し、海の母親として徐々に接していくと予想します。
弥生が、水季の背中を押したからこそ、海が生まれてきたのだというつながりが分かれば、水季と弥生、海と弥生の間の溝が埋まっていくような気がします。
11話の感想
夏はもっと頼るべき
夏は父親として頑張ろうとするあまり、かなりから回っていました。
二人暮らしをすると決断したからこそ、夏が一生懸命に父親をやるのは分かります。
父親としての責任を自覚するのは当然だと思います。
ただ、頑張ろうとすればするほど、海との距離が広がっていくと感じました。
今の夏は、第10話で藤井に注意された子供への二次被害状態になっている気がします。
アパートの片付けに来た大和の懸念や、津野に指摘されたこと、さらに、海にいなかったのは夏だと言われたことを、夏はまずは受け止めるしかないのだと思います。
海がやっと気持ちを吐き出せた
これまでの海は、夏に対して、自分の気持ちを全部ぶつけられて来なかった気がします。
海は夏と会えた嬉しさでいっぱいで、実際に二人暮らしを始めてから夏がどういう人なのかを徐々に知るようになってきました。
海は大好きな夏と毎日を過ごせば過ごすほど、水季と過ごした時間が薄れてしまうような感覚になっているのかもしれません。
しかも、夏が水季のことを忘れさせようとしていると思っているのでしょうか。
海が夏にぶつけた言葉は全て正論で、夏の触れられたくない部分を突いていました。
きついシーンの連続ではありましたが、夏と海が本当の親子になるための乗り越えるべき試練だと思います。
水季の優しさ
水季は自分がいなくなってしまうことを、海にすぐに理解させようとするのではなく、絵本を渡すことによって、少しずつ理解してもらえるように考えていました。
水季と海のシーンを見ていると、水季が一生懸命に海と向き合い、海が寂しくないように、色んな工夫をしていたのに気づかされます。
第11話でも、水季の海への深い愛情を感じました。
同時に、水季がもっと生きたいと強く願っていたことも伝わってきて、涙が止まりませんでした。
水季と夏、海が3人で生活するのを見たかったなと悔しくなります。
【海のはじまり】最終回ネタバレ(考察・感想)
最終話 9月23日 放送
ベッドではなく床に敷いた布団で目を覚ます月岡夏(目黒蓮)。海(泉谷星奈)のランドセルやぬいぐるみが視界に入るが、海の姿はない。「…海ちゃん」と呼びかけるが、返事はなく、部屋は静まり返っている。
その頃、南雲家で目を覚ました海は、寝起きのまま居間へやってきて「夏くん…」と呼びかけるが、そこには朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重剛)がいるだけで、夏はいない。朱音から「自分で帰らないって言ったんでしょ」と言われ返す言葉のない海。
パジャマ姿のまま寝そべっている海に、朱音と翔平は「朝ご飯を食べようよ」と声を掛けるが、海は「…食べたくない」とそっぽを向く。朱音は台所でおにぎりを握り、「食べなきゃダメ。生きなきゃいけないから」と海におにぎりを差し出す。そして、水季が亡くなった日におにぎりを食べた話をする。
やがて、夏のスマホに弥生(有村架純)から着信が入る。夏が電話に出ると、弥生は海からの伝言があると夏に告げ…。
ネタバレ①いないのではなく、確かにいたということ
夏はアパートで一人で眠っていました。
水季がおにぎりを握って、3人分の朝ご飯を準備しています。
海は髪の毛を結んで欲しいと水季にねだり、夏が代わりに結ぼうとします。
そんな幸せな当たり前の日常。
そこで夏は目を覚まし、夢だったと気づきました。
夏のアパートには、海のランドセルやぬいぐるみはありますが、海はいません。
一方、海は南雲家で目を覚まします。
海は寝起きで夏を探しますが、夏はおらず、朱音と翔平だけがいました。
海は朱音に、「自分で帰らないって言ったんでしょ。」と言われ、ふてくされて寝そべりました。
朱音と翔平が声を掛けても、海はご飯を食べようとせず、朱音が海のためにおにぎりを作ります。
朱音は水季が亡くなった時にも、翔平とおにぎりを食べたことを話し、生きるために食べなきゃいけないと伝えました。
夏の家にゆき子が料理を持って訪ねて来ました。
ゆき子はかつて、夏が別れた夫に会いたいとせがんだ時に、「いない」と伝えたことを謝ります。
ゆき子は、自分が夏に本当の父親はいないのだと植え付けていたと感じていたのです。
その頃、弥生がコロッケを作ろうとしていると、海から電話が来ます。
そのまま弥生は夏に電話をして、海からの伝言を伝えました。
海は、夏が水季はいないと言うのではなく、水季がいたことを一緒に話したかったのでした。
夏はハッと気づかされ、海の元へと急ぎます。
ネタバレ②周りに頼る夏
夏は南雲家に行き、海と話します。
夏はもう水季はいないのだと言うのを止めました。
夏は海に、寂しい時には会いたい人に会いに行って、行きたい場所に行っても良いと伝えました。
海は徐々に笑顔を取り戻し、夏が寂しい時には、夏が海にプレゼントした水季の遺灰が入ったペンダントを貸してあげると言います。
そして、海は夏のアパートに戻り、また2人の生活が始まりました。
ところが、翌日は日曜日なのに、夏は休日出勤になってしまいます。
海は一人で留守番ができると言いますが、夏は「甘えよう。」と決心しました。
日曜日。
夏が仕事に出かけようとすると、津野がやって来ました。
夏は、津野に留守番を頼んでいたのです。
津野が夏に内緒で買って来たケーキを海に渡していると、海に呼ばれた弥生がアパートにやって来ました。
津野、弥生、海で話していると、大和まで訪ねて来ました。
みんなでアパートで過ごし、津野は帰り際に水季と過ごした時間を思い出します。
夜になり、弥生がアパートを出たところで、夏が帰って来ました。
夏と弥生はまだ付き合いたての頃を思い出します。
夏は弥生に、「楽しかったよ。」と笑顔で伝えました。
ネタバレ③水季からの手紙
夏と海は朝、水季の写真に行ってきますと挨拶し、一緒に出かけます。
水季の写真の前には、水季から夏への手紙が置いてありました。
夏はついに水季からの手紙を読んでいたのです。
手紙を読む時には、海と一緒にいました。
水季は手紙で夏に、海の父親になってくれたことへの感謝や、海が大切であること、人は一人では生きていけず、夏も幸せになって欲しいことを伝えていました。
手紙には、夏や海を知っている人が必ず助けてくれるから頼って欲しいとも書いてありました。
ある日、夏が南雲家に遊びに行くと、翔平が嬉しそうに出迎えます。
縁側で海は寝てしまいます。
そこに朱音がやって来て、夏にあることを伝えます。
それは、娘より先に死なないで欲しいという内容でした。
朱音は水季が亡くなり、娘の遺影を選ばなければならなかった辛さを打ち明けます。
水季は亡くなる前に、朱音に親より先にいなくなることを謝っていました。
そして、海を産んで良かったと話し、夏にいじわるしないでと伝えていたのです。
夏と海は、海岸にいました。
水季は追伸で、海のはじまりは曖昧だけど、海に終わりはないこと、水季はいないけどいるということを伝えていました。
夏は海に「いるよ!」と言い、海の後ろを笑顔でついて行きます。
最終回の考察
夏が気づいた
夏は、やっと自分が海に言ってきたことの意味に気づきましたね。
夏は自分を追い込んで必死で、水季はもういないのだとばかり海に伝えてきましたが、水季が確かにいたことを海は求めていたと分かったのですね。
夏に大切なことを伝えたのは、ゆき子と弥生で、ゆき子はいないと言ってきた立場から、弥生はいたと思ってきた立場から、夏に気づかせてくれました。
そして、夏にはもう一つ気づいたことがあり、周りの人たちに素直に頼っても良いと思えるようになりました。
夏が周りの人たちの力を借りられるようになったのは、水季の手紙があったからだと思います。
弥生とは思い出
弥生と夏が再び恋人になることもあるのかなと思っていましたが、弥生も夏も前だけを見ていて、それぞれの道を確かに進んでいました。
弥生と夏は別れてしまいましたが、2人で過ごしてきた時間が楽しかったと素直に笑って言い合えるようになり、付き合っていた頃以上に素敵な笑顔が見られましたね。
弥生は自分のためだけにコロッケを作って、一人で美味しそうに食べていて、あのコロッケは弥生がやっと自由に自分の人生を生きられるようになった証拠なのでしょうか。
弥生と夏が過ごしてきた時間は素敵な思い出として生き続けていくはずです。
そして、弥生と夏はこれからも良い関係を続けていくのだろうと予想します。
最終回の感想
3人家族だったら
冒頭の夏と水季、海が3人で暮らしているシーンはわずかな時間ではありましたが、ものすごく印象的でした。
どこにでもある何気ない日常の景色で、現実のことなのではないかと思うくらいにリアルでしたが、暗転したことで一気に叶わない夢だったと気づかされました。
だからこそ、余計に泣けるシーンでした。
夏と水季が結婚して海を育てる道を選んでいたのなら、きっとこうだったのだろうと思います。
でも、このシーンは、朱音がおにぎりを作って海に食べさせるシーンにもつながっていました。
水季が今はいなくても、おにぎりで水季がいるような気がします。
朱音のいじわるは愛情
これまでに朱音は何度も夏に厳しい言葉をぶつけてきましたが、朱音の厳しさは夏を成長させるために必要だったと感じました。
朱音が夏に、娘を失う悲しみを伝えたのは、夏が父親になるという覚悟を決めて、夏と海が本当の親子として生活が動き始めたタイミングだったからかもしれませんね。
朱音はきっと、夏を父親として認めたのだと思います。
ラストの朱音と水季が話すシーンは考えさせられるくらいに意味の深い内容でした。
そして、水季は、朱音が夏にいじわるするだろうとすでに見抜いていたのですね。
海のはじまり
第1話から度々「海のはじまり」というタイトルを回収しているのかなと思う言葉が多々ありました。
最終回で、「海のはじまり」に込められたもう一つの意味が分かった気がします。
水季が夏に宛てた手紙で、海の始まりは曖昧で海に終わりはないと伝えていたのが、タイトル回収だったのだと思います。
「海の始まり」は親になるということで、「海に終わりはない」のは、たとえ親がいなくなったとしても、いたという事実は変わらず、そこにいることを含んでいるのかもしれません。
ラストシーンは、母親の水季から父親の夏へバトンタッチした瞬間でもあり、海に行けば3人一緒にいられるという意味でもあった気がします。
【海のはじまり】キャスト一覧
- 目黒蓮:月岡夏(つきおかなつ)役
- 有村架純:百瀬弥生(ももせやよい)役
- 泉谷星奈:南雲海(なぐもうみ)役
- 木戸大聖:月岡大和(つきおかやまと)役
- 古川琴音:南雲水季(なぐもみずき)役
- 池松壮亮:津野晴明(つのはるあき)役
- 大竹しのぶ:南雲朱音(なぐもあかね)役
【まとめ】『海のはじまり』1話から最終回まで全話ネタバレまとめ
この記事では、ドラマ『海のはじまり』の1話から最終回までのネタバレや考察を紹介します。
目黒蓮さんと脚本家の生方美久さんがドラマ『silent』以来のタッグを組むことになったことでも注目された『海のはじまり』。
『海のはじまり』には原作はなく、完全オリジナルストーリーなので最終回のラストまで結末から目が離せない展開となりましたね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント